医学部定員の増員
みなさんが目指す医療の世界は、政治決定と切っても切り離せない関係にあります。医療・福祉政策の決定はまさに政治が扱う課題であり、またその決定プロセスにおける価値判断基準は、「医療倫理」的にもしばしば取り上げられる重要なテーマのひとつです。
ところで、新聞でもテレビでもネットニュースでも、現場の「医師不足」が叫ばれない日はないのではないかというこのごろ、一方の政府は「偏在が原因であり不足ではない」との姿勢を貫いてきました。
ところが本日、福田首相と舛添厚労相が会談し、「医学部定員削減」を謳った1997年の閣議決定を撤回・見直しとすることになったようです。具体的な増員数などは財源との絡みもあって未定となっていますが、現在の医学部総定員7800人から、ピーク時の8300人かそれ以上にまで増やすことも検討しているようです。
(ニュースソースはYAHOO News(http://headlines.yahoo.co.jp/hl)で、それぞれ読売新聞(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080617-00000006-yom-soci)、毎日新聞(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080617-00000046-mai-pol)、産経新聞(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080617-00000932-san-pol)の記事です。)
医療現場にとっても、医学部をめざす受験生にとってもまずは朗報であるといえるでしょう。しかし、その程度や財源確保など、まだまだ解決すべき課題はたくさんあります。
みなさんにとっての目の前の課題は、日々の学習、学習したことの定着、そして医学部に合格することですが、これから夏にむけて、少しでも時間を作り、医療に関わる政策決定のプロセスといった、周辺事項にも興味をもってみてはいかがでしょうか。
メディカルマインドではこの夏、英語の多読と、小論文の知識を得て考えることを目的に、いくつかの輪読ゼミを開催します。英語という受験科目のひとつを通じて、倫理、哲学の世界をのぞいてみよう、考えてみようという主旨です。
扱う予定なのは…
Tony HOPE, MEDICAL ETHICS
Thomas NAGEL, WHAT DOES IT ALL MEAN?
Bertrand RUSSEL, PROBLEM OF THE PHILOSOPHY
など。参加には、教材費やプリント費などの実費だけで受講料はかかりませんので、医系をめざす熱意ある受験生の方であれば誰でも歓迎します。
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